本屋や図書館の棚で、建築雑誌の背表紙がずらっと並んでいるのを見て、「どれから開けばいいんだろう…?」と立ち止まったこと、ありませんか。 気になるけど、1冊は安くないし、全部買うわけにもいかない。そんな悩みは、建築を学ぶ人ならきっと一度は通る道だと思います。
この記事では、どんな建築雑誌があるのかと、定期購読の使い分けを整理しました。 「全部読まなきゃ!」と気負わなくて大丈夫です。まずは、自分が心を動かされる1冊を見つける。そのきっかけになればうれしいです。
結論から言うと、いきなり買わずに、図書館で読み比べるのがおすすめです。進め方は次のとおりです。
建築雑誌といっても、扱うテーマや読者は雑誌ごとにさまざまです。ここでは、代表的な雑誌を1誌ずつ紹介します。
建築・建設・不動産の「人」に光を当てた、建築ビジネス雑誌です。新建築やa+uのような作品中心の雑誌とは、少し切り口が違います。コンセプトは「業界に学びを届ける」で、公式サイトでは、次の3つが特徴として紹介されています。
新刊は年4回(原則3月・6月・9月・12月の1日)発売。発行は株式会社アーキーズ、定価は1,980円(税込)です。学生から社会人まで、これから建築・建設・不動産の仕事を考える人にも読んでもらいたい雑誌です。
最新号 vol.9は、総力特集「まちを、デザイン。|NEW CITY DESIGN」。2026年9月1日に発売されました。大きな再開発から、若手設計者が自分たちで直した小さなまちづくりまで、スケールの違う現場を並べています。
特集を一部ご紹介!:「いくぜ!柏の葉」
都心からわずか30分、数十年前まで更地のようだった柏の葉キャンパス駅周辺は、いまや「次世代スマートシティ」として世界から注目されています。この記事では、三井不動産のメンバーと、Project O代表の北村直之さんが登場し、公・民・学が連携して進むまちづくりの現場を歩きながら、その全体像に迫ります。柏の葉共創機構が今後10年で100事業の創出・集積を目指している、という話も。不動産や建築という枠を超えて、「街をつくる」仕事のスケールが伝わる1本です。
このほかにも、建築×起業のNEWLOCAL、鉄道4社のまちづくり(JTOS)、景観と法律、8つの再開発の成功と失敗の理由など、まちづくりに関わる記事が並んでいます。

月刊|紙2,860円/電子2,420円(Fujisan掲載)
日本の建築の今を伝える総合専門誌。国内の新作を中心に、図面を掲載しています。1925年創刊。
月刊|紙2,860円/電子2,420円(Fujisan掲載)
住宅建築の専門誌。1985年に新建築から派生して生まれました。インテリアから構造まで特集します。
月刊|2,852円(Fujisan掲載)
海外建築の専門誌。和英併記で、1971年創刊。
月2回|単品2,320円(Fujisan掲載)
1976年創刊。実務・ニュース・発注者視点の事例を扱います。学生向けというより、実務者向けの雑誌です。
月刊|1,980円(Fujisanでは定期購読のみ)
建築現場で必要な知識を、初心者にも分かりやすく解説する雑誌。特集主義です。
月刊|最新号3,080円(月額払い、Fujisan掲載)
最近の建築作品、設計事務所の特集、新製品・技術などを扱います。
このほかにも、日本建築学会の「建築雑誌」や、SD、GA JAPANなどの雑誌があります。購読方法や最新の情報は、各誌の公式サイトで確認してみてください。
気に入った雑誌が見つかったら、次は買い方を考えましょう。書店で毎号買うほかに、定期購読(毎号を自動で届けてもらう買い方)という方法があります。ここでは、雑誌のオンライン書店「Fujisan.co.jp」を例に、雑誌ごとの条件の違いを見てみます。割引や電子版の有無は、雑誌によって違います。建築雑誌の例はこちらです。
バックナンバーは、号ごとに購入できるかどうかが違います。「試し読み」ができる号もあるので、気になる号は試してみるといいですよ! 購読料金は変更されるため、申込前にFujisanの商品ページで確認してください。学生向けの割引や、日本建築学会の学生会員の特典は、各公式サイトで確認してみてくださいね。
気になりそうな疑問を、Q&Aでまとめました。
読みたい号がいつでも読めるか、手元で何度も見返したいかで判断します。まずは図書館で読み比べて、必要な雑誌だけ購読する方法がおすすめです。
雑誌によって違います。Fujisanの表示では、新建築・住宅特集に電子版があり、a+uは取扱いなしとされています。
雑誌ごとの学生割引は、各誌の購読案内で確認してくださいね。
建築雑誌をもっと深く知りたい人に向けて、ケンチク超会議に載っているイベントも紹介します。
雑誌は、読めば読むほど、自分の「好き」や「気になる建築」が見えてくる教材です。 最初は図書館で、肩の力を抜いてページをめくってみてください。「この1誌は手元に置いておきたい!」と思えたら、そこから定期購読を考えても、遅くはありません。
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