Revitを使い始めると、「壁や床はつくれるようになったけれど、ファミリになると急に難しく感じる」という場面が出てきます。既存のデータを配置することはできても、「なぜこう動くのか」「寸法や形を変えるにはどこを触ればいいのか」が分からないままでは、思い通りにモデルを調整するのはなかなか難しいものです。
そんなRevitビギナーに向けたオンラインセミナーが、2026年10月に2本開催されます。10月7日(水)は「プロファイルファミリの活用方法」、10月21日(水)は「建具ファミリの基本的な仕組み」。いずれもクリーク・アンド・リバー社が展開する「Revitビギナーこそ知っておくべきファミリの仕組み」シリーズのアーカイブ録画配信で、講師は有限会社アミューズワークス代表の中川まゆ氏です。
2つは別々のイベントなので、どちらか一方だけでも参加可能。それぞれ個別の申し込みが必要です。プロファイルから建具へと続けて見ることで、単にRevitの操作方法を覚えるだけではなく、「ファミリとはどういう仕組みなのか」を異なる題材から理解できる構成になっています。
Revitで建築モデルをつくるうえで、重要になる考え方の一つが「ファミリ」です。
建具や家具、設備機器などを配置するとき、単なる線や立体として扱うのではなく、寸法や形状、仕様などの情報を持った部品としてモデルへ配置します。幅や高さを変更したり、同じルールを持つ別タイプへ置き換えたりできるのは、こうしたファミリの仕組みがあるからです。
一方、Revitを学び始めたばかりの段階では、用意されているファミリを配置するところまではできても、その内部がどのように構成されているのかまで理解するのは簡単ではありません。公式案内でも、「思い通りに操作できない」「仕組みが分からないので教わったことしかできない」といったRevitビギナーの悩みを背景に、このシリーズが企画されています。
操作手順を丸暗記するのではなく、「なぜそうなるのか」を理解する。今回の2つの講座は、そのための入口です。
1本目は、2026年10月7日(水)12:00から配信される「Revitビギナーこそ知っておくべきファミリの仕組み⑤ プロファイルファミリの活用方法」です。現在公開されている10月開催分は、同シリーズ第5回のアーカイブ録画配信として案内されています。
テーマとなるのは、プロファイルファミリのカスタマイズと活用方法。
プロファイルは、Revit上でさまざまな形状をつくる際に断面のルールとして使用されるファミリです。既存のものをそのまま利用するだけではなく、必要な形に合わせてカスタマイズできるようになることで、モデリングの自由度は大きく変わります。
同じ内容で実施された過去のアーカイブ配信では、約55分の講義として、プロファイルファミリの概要からカスタマイズ、実際の活用方法までを中川氏が解説しています。Zoomを使った録画配信で、質問対応は行わない形式です。
Revit初心者のうちは、ソフトに用意された部品やテンプレートを使うだけでも多くのことができます。しかし実務では、すべての建物が標準的な形だけでつくられているわけではありません。
プロジェクト固有の断面形状やディテールが必要になったとき、「この形はRevitではつくれない」と考えるのか、それともファミリを編集して対応できるのか。その差は、Revitを長く使っていくほど大きくなっていきます。
プロファイルファミリを学ぶことは、一つの機能を覚えるだけではなく、Revitの中にあるルールを理解し、自分の設計に合わせて変えるという考え方を身につけることにもつながります。
既存ファミリを配置する段階から一歩進み、「自分でコントロールできるRevit」へ進みたい人に適した内容です。
2本目は、2026年10月21日(水)12:00〜13:00に配信される「Revitビギナーこそ知っておくべきファミリの仕組み⑥ 建具ファミリの基本的な仕組み」です。
こちらは2024年6月に実施された講座のアーカイブ配信で、再生時間は約53分。受講料は無料、定員は50名で、申込締切は当日11:30です。
テーマはその名の通り、建具ファミリの基本的な仕組みと使い方。
扉や窓は、建築モデルをつくればほぼ必ず扱う要素です。一見すると「壁へ配置して、幅や高さを変更する」だけに見えますが、実際には壁との関係や寸法、形状、パラメータなど、複数の設定が組み合わさっています。
日常的によく使う建具だからこそ、そのファミリがどんな仕組みで成り立っているのかを理解することは、Revitそのものを理解するうえでも重要です。
Revitで建具を扱っていると、「幅は変更できるのに、ここは変えられない」「別の形にしたいのに、どこを編集すればいいか分からない」といった場面があります。
こうしたとき、操作ボタンの位置だけを覚えていても、自分で問題を解決するのは難しくなります。ファミリの内部で何が設定され、どの情報が形状と結びついているのかを理解することで、「何を変更すれば目的の建具になるのか」を考えられるようになります。
建具はRevitファミリのなかでも身近な題材です。だからこそ、初心者がファミリの仕組みそのものを理解する入口としても分かりやすいテーマです。
今回紹介する2つのセミナーは、それぞれ独立したイベントです。10月7日に参加しなければ10月21日の内容が理解できない、という連続講座ではありません。
ただ、2本をあわせて見ることで、Revitファミリに対する理解を違う方向から深めることができます。
10月7日は、プロファイルファミリをカスタマイズし、形をつくるために活用する講座。10月21日は、身近な建具を題材に、ファミリの基本構造と使い方を理解する講座です。
「ファミリはなんとなく使っているけれど、自分で編集するのは怖い」という人なら両方を見るのもおすすめです。一方、すでに建具はある程度扱える人ならプロファイル回だけ、まず身近なところから理解したい人なら建具回だけ、という選び方もできます。
Revitの学習では、チュートリアルや社内マニュアルに沿えば同じモデルをつくることはできます。しかし実務では、毎回同じ建物をつくるわけではありません。
設計条件が変われば、部品の形も変わります。標準データでは対応できない納まりが必要になることもあります。そのたびに誰かへ聞かなければ操作できない状態では、BIMを使うメリットを十分に引き出すことは難しくなります。
今回のシリーズが対象としているのも、「思い通りにRevitを操作できない」「仕組みが分からないため教わったことしかできない」と感じているビギナーユーザーです。
一つひとつのボタンを覚えることから、Revitの仕組みを理解し、自分で考えて操作することへ。ファミリを学ぶことは、その転換点の一つになりそうです。
2講座とも講師を務めるのは、有限会社アミューズワークス代表取締役の中川まゆ氏です。
中川氏は東洋紡エンジニアリング、ヒューマンアカデミーを経て、2000年に有限会社アミューズワークスを設立。2005年にRevitを導入し、2007年にはRevitで制作した茶室をラスベガスのAutodesk Universityで発表しています。
現在は企業へのBIM導入支援、ハウスメーカーでの業務、大学・専門学校での教育、BIMプロジェクトのモデリング支援やBIMパーツ制作などに携わっています。
『BIMをもっと活用したい人のためのRevitファミリ入門』をはじめ、Revit関連の著書も多数。ソフトの操作だけではなく、「なぜこの仕組みになっているのか」を初心者へ伝えてきた講師から学べる点も、このシリーズの特徴です。
どちらのイベントも、平日の12時から始まるオンラインセミナーです。
10月7日のプロファイルファミリ編は12:00から。同内容の過去配信は約55分で構成されています。10月21日の建具ファミリ編は12:00〜13:00で、再生時間は約53分です。
どちらもアーカイブ録画配信なので、その場で講師へ質問する形式ではありません。その分、昼休みの約1時間を使ってRevitの仕組みを集中的に学びたい設計者やBIMオペレーターには参加しやすい内容です。
なお、2つのセミナーは別イベント・別申込です。両方視聴したい場合は、それぞれの公式ページから申し込みましょう。
・Revitを使い始めて1年半程度までの方
・BIMオペレーターとしてRevitを使用している方
・Revitを使う建築設計者
・ファミリをなんとなく使っているものの、仕組みまでは理解できていない方
・既存ファミリを自分でカスタマイズできるようになりたい方
・プロファイルファミリの活用方法を知りたい方
・建具ファミリの基本的な構造を理解したい方
・「教わった操作」から一歩進んで、自分でRevitを扱えるようになりたい方
・BIM・Revitをこれから深く学んでいきたい方
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