踏み出した分だけ、未来の「道」が引かれる

URBANEXアイデアコンペ2026 公開審査会|一次選考通過者が最終プレゼン、11月6日に大阪で審査・授賞式

URBANEXアイデアコンペ2026 公開審査会|一次選考通過者が最終プレゼン、11月6日に大阪で審査・授賞式

#URBANEX #アイデアコンペ #イベント #佐竹雄太 #公開審査会 #共用空間 #大阪ガス都市開発 #宮田サラ #山口陽登 #建築 #建築イベント #建築コンペ #賃貸住宅 #集合住宅
開催
時期
2026.11.06

賃貸マンションの共用空間は、ただ通過する場所ではなく、暮らしそのものを広げる場所になれるのか。

大阪ガス都市開発が開催する「URBANEXアイデアコンペティション2026」の二次選考となる公開審査会・授賞式が、2026年11月6日(金)に大阪・オービックホールで開催されます。コンペ作品の募集は9月11日をもってすでに終了しており、現在は一次選考の段階。10月中旬に発表予定の一次選考通過者が公開審査会へ進み、審査員を前にプレゼンテーションを行います。

公開審査では、各提案者が5分間のプレゼンテーションと5分間の質疑応答に臨みます。すべての発表と質疑を終えた後、その場で最終審査を行い、グランプリ、準グランプリ、審査員賞などの入賞作品を決定。グランプリに選ばれた提案は、実際のURBANEX物件での実装にも挑戦します。

※本記事ではすでに終了したコンペ募集ではなく、11月6日の公開審査会について紹介します。

テーマは「暮らす人の新しい選択肢をひらく共用空間」

今回のコンペで問われたのは、賃貸マンションの共用空間です。

廊下、エントランス、ラウンジ、屋上。集合住宅には住戸以外にもさまざまな場所がありますが、多くは移動、待合い、設備といった既存の役割の中に収まりがちです。

URBANEXアイデアコンペティション2026では、そうした「ありふれた型」から共用部を捉え直し、暮らす人の個性や自由なふるまいを受け止める、新しい場所のあり方を募集しました。テーマは、**「暮らす人の新しい選択肢をひらく共用空間のアイデア」**です。

課題空間に設定されたのは、大阪市中央区にある「URBANEX北浜」の共用ラウンジ。「使える場所」から「使いたくなる場所」へ変えるために、共用空間へどのような新しい役割を与えられるかが問われました。

一次選考を通過した提案を、公開の場でプレゼンテーション

コンペの審査は二段階で行われます。

一次選考では、応募された作品を審査員が書類で審査。完成度だけではなく、提案の視点や今後の可能性も重視しながら、公開審査会へ進む複数の作品を選出します。一次選考の結果は2026年10月中旬に公式サイトで発表予定です。

そして11月6日の二次選考では、一次選考を通過した提案者自身が審査員の前へ立ち、自らのアイデアを説明します。

公開審査の流れ

プレゼンテーション:5分
↓
審査員との質疑応答:5分
↓
全提案者の発表終了後に最終審査
↓
入賞作品決定・授賞式

書類だけで作品を見る一次選考とは違い、公開審査では「なぜこの提案なのか」「実際にどのような暮らしが生まれるのか」「現実の賃貸住宅へどう実装するのか」といった部分まで、提案者と審査員のやり取りから掘り下げられていくことになります。

完成度だけではなく、「その先の可能性」を見る

今回のコンペでは、図面として完全に仕上がった建築提案だけが求められたわけではありません。

募集時にも「あったらいいな」という日常の気づきを出発点に、スケッチや言葉を含めて自由にアイデアを表現することが認められていました。一次選考でも完成度だけでなく、視点や可能性を重視するとされています。

だからこそ公開審査では、一枚の提案シートだけでは伝わりきらない部分にも注目です。

どのような暮らしの違和感からアイデアが始まったのか。それによって誰の行動が変わるのか。共用部を変えることで、住人同士、住人とまち、個人と共同体の関係はどう変化するのか。

提案者が自分の言葉で説明し、審査員から問いを受けることで、アイデアが持つ可能性がより立体的に見えてくる審査会になりそうです。

建築・不動産・場の運営。異なる立場の4者が審査

審査委員長を務めるのは、YAP.Inc CEOで建築家、大阪公立大学講師の山口陽登氏。日本設計勤務を経て独立し、建築設計と並行して「シェアオフィス上町荘」や「鶴橋の立ち寄り場 ヨルン」など、まちへ開かれた場所の運営にも取り組んでいます。

審査委員には、建築と不動産を横断する佐竹雄太氏、住宅や公共空間の企画・運営に携わる宮田サラ氏、そして事業者である大阪ガス都市開発 URBANEX LIVING SHIFTプロジェクトチームが参加します。

審査委員長

山口陽登
YAP.Inc CEO/建築家/大阪公立大学 講師

審査委員

佐竹雄太
株式会社アラウンドアーキテクチャー 代表/建築メディエイター/東京理科大学 非常勤講師

宮田サラ
株式会社まめくらし/株式会社nest 取締役/高円寺アパートメント 女将

大阪ガス都市開発株式会社
URBANEX LIVING SHIFT プロジェクトチーム

建築を「設計する人」だけでなく、不動産、場の運営、コミュニティ形成、事業を担う立場が同じ提案を見ることも、この公開審査会の特徴です。

「共用部」を、建築だけでなく暮らしから考える

審査員の顔ぶれからも分かるように、今回問われているのは、単純なインテリアデザインの良し悪しだけではありません。

宮田サラ氏は、高円寺アパートメントで住人同士や地域との関係を育てる運営に携わり、南池袋公園やグリーン大通りを舞台にした「IKEBUKURO LIVING LOOP」など、公共空間と暮らしの関係にも取り組んできました。

佐竹雄太氏は、不動産と建築の専門性を横断し、建築家とのプロジェクトや建築家住宅の継承などを手掛けています。

そこへ建築家の山口陽登氏と、実際に賃貸住宅を供給する大阪ガス都市開発が加わります。

つまり審査されるのは、「面白い形か」ということだけではなく、本当にそこで暮らしの選択肢が増えるのか、人と人の関係はどう変わるのか、賃貸住宅として実装できるのかという複数の視点です。

公開審査で交わされる質疑そのものが、これからの集合住宅や共用空間を考えるディスカッションにもなりそうです。

個人と共同体、その「あいだ」をどう設計するか

集合住宅では、自分の住戸は完全なプライベート空間です。一方、建物の外へ出れば都市の公共空間があります。

その中間に位置するのが共用部です。

エントランス、ラウンジ、廊下、屋上などは、誰か一人だけの場所ではありません。しかし、不特定多数が利用する公共空間とも少し違います。この曖昧な「あいだ」だからこそ、新しい暮らし方を生み出せる可能性があります。

住民同士が自然に顔を合わせる場所になるのか。一人で住戸の外へ出て過ごせる場所になるのか。地域へ少しだけ開かれるのか。反対に、他者と距離を取るための場所をつくることも考えられます。

「共用空間を充実させる=交流を増やす」と決めつけるのではなく、さまざまな暮らし方を許容する余白をどうつくるのか。公開審査では、それぞれの提案が「共用」という言葉をどう読み替えたのかにも注目です。

グランプリは、紙の提案で終わらない

今回のコンペで特に大きな特徴となっているのが、グランプリ作品のその後です。

グランプリ1点には賞金30万円が贈られるほか、受賞作品はURBANEX北浜での実装化候補作品として、主催者による実装プロジェクトが進められる予定です。

賞

グランプリ:1点
賞金30万円
+URBANEX北浜で実装化に挑戦

準グランプリ:1点
賞金10万円

審査員賞:複数点
賞金3万円

佳作:複数点
賞金1万円

コンペで提案されたアイデアが、審査会で評価されて終わるのではなく、実際に人が暮らしている賃貸住宅の空間へ接続される可能性がある。だからこそ最終審査では、アイデアの新しさとともに、「現実の暮らしへどうつなげられるか」という議論にも注目したいところです。

URBANEX30周年から始まった「LIVING SHIFT」

今回のコンペを主催する大阪ガス都市開発の賃貸マンションブランド「URBANEX」は、2026年に30周年を迎えました。

その節目にスタートしたのが「URBANEX LIVING SHIFT 賃貸の可能性をひらく、新たな選択。」というプロジェクトです。「これからの賃貸はどんな存在になれるだろう?」という問いを掲げ、従来の賃貸住宅の枠組みにとらわれない暮らし方を考えています。

今回のアイデアコンペティションも、その取り組みの一つ。

これまで住戸内部の設備や間取りは進化してきた一方で、共用空間はどうだったのか。30周年という節目に改めて問い直し、外部から広くアイデアを募ったプロジェクトです。

一次選考通過者は10月中旬に発表予定

コンペ作品のエントリー・応募は、2026年9月11日(金)をもって終了しています。

今後は書類による一次選考が行われ、10月中旬に一次選考通過者が公式サイトで発表される予定です。その通過者が11月6日のオービックホールで公開プレゼンテーションを行います。

本記事公開時点では、一次選考通過者はまだ発表されていません。発表後は、どのような提案が最終審査へ進んだのかも公開審査会を見るうえで大きなポイントになりそうです。

URBANEXアイデアコンペティション2026 公式サイト

公開審査会は11月6日、オービックホールで開催

公開審査会・授賞式は、2026年11月6日(金)に大阪市中央区のオービックホールで行われます。

会場となるオービックホールは、御堂筋沿いのオービック御堂筋ビル2階。大阪メトロ「淀屋橋駅」から徒歩3分、「本町駅」から徒歩4分の場所にあります。

コンペの募集はすでに終了しています。これから注目したいのは、集まったアイデアの中から何が選ばれ、審査員との議論によってどんな「賃貸住宅の共用空間の未来」が見えてくるのかです。

こんな人におすすめ

・集合住宅や賃貸住宅の設計に興味がある方
・建築コンペの公開審査を見てみたい方
・学生や若手設計者のプレゼンテーションに興味がある方
・審査員が建築提案のどこを見るのか知りたい方
・共用空間やコミュニティデザインに関心がある方
・集合住宅における「個人と共同体」の関係を考えたい方
・建築と不動産を横断したプロジェクトに興味がある方
・場づくりや住宅の運営に関心がある方
・アイデアが実際の建築へ実装されるプロセスを知りたい方

開催日時
2026年11月6日
参加費
無料
会場
オービック御堂筋ビル 2F
アクセス
大阪メトロ御堂筋線「淀屋橋駅」徒歩3分 大阪メトロ御堂筋線・中央線「本町駅」徒歩4分 京阪本線「淀屋橋駅」徒歩7分
開催形式
対面
締切
2026年11月5日 23:59

特集

Special feature

すべて見る

イベントを掲載しませんか?

SNSとwebを含めて、月間10万人以上の建築・建設・不動産のプロフェッショナルに届く情報サイト。ぜひご相談してください。