国内外で絶大な人気を誇るファッション・テキスタイルブランド「minä perhonen(ミナ ペルホネン)」。2025年にブランド創設30周年を迎えた彼らの、これまでの歩みとこれからの未来を「つぐ」という言葉でひもとく大注目の展覧会「つぐ minä perhonen」が、熊本市現代美術館で開催されています。
会期は2026年7月4日(土)から9月6日(日)まで。流行に左右されず、100年後も愛される服や暮らしの道具をどうやって生み出してきたのか、そのクリエイションの舞台裏にどっぷり浸れる、ファンならずとも心が躍る展覧会です。
今回の見どころは、ミナ ペルホネンの世界観を多角的に体感できる美しい空間構成にあります。
まず圧倒されるのが、これまでにデザインされた1000種以上の図案からおよそ180種類がずらりと並ぶ「chorus(コーラス)」のエリアです。ひとつの柄から次のアイデアへとデザインが派生し、時を超えて受け継がれていくテキスタイルの息吹が空間全体から伝わってきます。
続く「score(スコア)」では、選りすぐりの21柄をピックアップ。デザイナーの最初のスケッチから、試作を繰り返し、多くの職人の手を経て美しい洋服や暮らしの道具へと実を結ぶまでのドラマチックな軌跡を追いかけます。
さらに、ファンを最高にワクワクさせてくれるのが「humming(ハミング)」のエリア。なんと東京にあるミナ ペルホネンのアトリエをリアルに再現し、創設者である皆川明氏とデザイナーの田中景子氏のデスクが並びます。日々の制作に使われている画材やアイテムに囲まれ、妥協のないデザインが生まれる“豊かな創造の場の空気”を肌で感じることができます。
続く「ensemble(アンサンブル)」では、ミナのテキスタイルを支える国内工場の、刺繍・プリント・織の技術にスポットを当て、機械と手仕事の調和によって原画のわずかな線のゆらぎが再現される、日本の職人技の凄みに迫ります。
展示の後半では、ブランドが大切にする深い思想に触れることができます。「voice(ヴォイス)」では、2021年に皆川氏から代表のバトンを受け取った田中氏をはじめ、ブランドを共に創り上げてきた協業先や作家、様々な職業で「つぐ」を体現している人たちへのインタビューを通して、それぞれが想う「つぐ」の意味を紐解きます。
そして最後の「remix(リミックス)」では、「服を使い捨てず、循環させる」というブランドの姿勢を体現。思い出の詰まった服に新たなデザインを加えて蘇らせる公募制リメイクプロジェクトの作品が展示され、世界にたった一着だけの温かいお直しの形に出会えます。
ただ作品を鑑賞するだけでなく、デザインの熱量、職人の手の温もり、長年愛されてきた洋服の記憶、そして100年先へバトンを繋ぐブランドの未来への意思をリアルに「体感」できる今回の展覧会。
この夏はぜひ、熊本市現代美術館でミナ ペルホネンの美しい世界に迷い込んでみませんか?
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