福島県いわき市で、2026年8月29日(土)、「株式会社いわきねじセンター新社屋」の完成見学会が開催されます。
今回公開されるのは、事務所と倉庫からなる鉄骨造2階建ての新社屋。設計を遠山之寛建築設計事務所、構造設計・現場監理をスカラデザイン、設備をNoMaDoS、施工をクレハ建設が担当しました。
倉庫部の大空間を覆う曲面天井の裏側に隠された屋根架構や、内装材のモジュールから導き出された壁面架構など、意匠と構造の関係にも注目したい建築です。
見学会は11:00〜17:00の事前予約制。来場希望者は専用フォームから事前に申し込みが必要です。
株式会社いわきねじセンターは、2021年に同じく遠山之寛建築設計事務所の設計・監理により竣工した「株式会社タカシマ松戸事業所」の子会社にあたります。
今回の新社屋では、タカシマ松戸事業所でも重要なテーマとなった、事業の中心を担う「倉庫部の大空間」のあり方を、さらに深化させた建築が目指されました。
用途は事務所・倉庫で、敷地面積828.45㎡、建築面積387.00㎡、延床面積476.84㎡。鉄骨造2階建ての建築です。
タカシマ松戸事業所から受け継がれた「倉庫という大空間をどうつくるか」という問いが、今回どのように更新され、実際の空間や構造として現れているのか。前作とのつながりを知ったうえで見学すると、新社屋の設計意図をより深く読み取ることができそうです。
今回の建築で特に注目したいのが、倉庫部の大空間です。
室内からは大きな曲面天井として見える一方、その背後には倉庫空間を支える屋根架構が隠されています。
構造をそのまま露出させるのではなく、建築空間として見える部分と、その裏側で建物を成立させる構造をどのように関係づけるのか。
完成した空間を体験しながら、その背後にある構造計画まで想像できる点は、実際の建築を訪れる見学会ならではの見どころです。
もう一つ特徴的なのが、壁面に現れる架構です。
今回の建築では、内装材のモジュールを起点として壁面架構が決定され、構造が完全に隠されるのではなく、場所によって「見え隠れ」する構成となっています。
仕上げ材や内部空間の割り付けと、建物を支える構造を別々に考えるのではなく、両者をどのように整合させながら一つの空間として成立させるのか。
意匠と構造の関係に関心がある設計者や構造設計者にとっても、実物を見ながら考えられる機会となりそうです。
株式会社いわきねじセンター新社屋は、「SDレビュー2026」にも選出されています。
見学会では、図面や写真だけでは分からない建物のスケール感、架構と内装の関係、倉庫と事務所の空間構成などを実際の建築で確認できます。
SDレビュー2026の展覧会とあわせて見ることで、設計段階の考え方と完成した実際の空間を行き来しながら、このプロジェクトをより深く見ることができそうです。
建主
株式会社いわきねじセンター
設計
遠山之寛建築設計事務所
構造
スカラデザイン
設備
NoMaDoS
施工
クレハ建設
用途
事務所・倉庫
構造
鉄骨造2階建
敷地面積
828.45㎡
建築面積
387.00㎡
延床面積
476.84㎡
・建築見学会やオープンハウスに参加したい方
・鉄骨造の建築や構造設計に関心がある方
・倉庫や事務所建築の設計に携わっている方
・意匠と構造の関係に興味がある建築実務者
・曲面天井や大空間の架構を実際に見てみたい方
・SDレビュー2026の選出作品に関心がある方
・福島・いわき周辺の建築を見て回りたい方
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