グッドデザイン賞の受賞事例を「準公共」というテーマで読み解く書籍、『準公共をデザインする 〈公〉と〈私〉が溶けあう居場所の実践』が、4月10日に学芸出版社より発刊されました。
本書は、プライベートとパブリックの境界がゆるやかに重なり合う空間や、民間が主導しながら公共的な役割を担うプロジェクトなど、グッドデザイン賞を受賞した10の事例を収録した一冊です。
編著は、日本デザイン振興会の矢島進二さん。各地の実践者たちが著者として参加し、プロジェクトが生まれた背景、実現に向けたプロセス、運営の工夫、そこから見えてきた可能性を、当事者の言葉と豊富な図版で紹介しています。
公と私が溶けあい、まちとつながる居場所。本書が「ローカルコモンズ」と呼ぶその実践は、これからのまちづくりやデザインを考えるうえで、重要な手がかりを与えてくれます。
このたび、同書の発刊を記念したトークイベントの第3回を、喫茶ランドリー森下で開催します。
喫茶ランドリーは、ランドリー付きの喫茶店でもありながら、日々の小さなふるまいを通じて、まちにひらかれた居場所として育ってきました。私設公民館を目指した空間と運営のデザインを行うことで、さまざまなひとや活動ごとが、ゆるやかに重なり合う場所です。
今回は、喫茶ランドリーを手がける株式会社グランドレベル代表・田中元子がホストとなり、本書の編著者である矢島進二さんをゲストに迎えます。
書籍で語られている「準公共」という視点を、実際にそのような場として営まれてきた喫茶ランドリーの現場から、あらためて考える特別回となります。
「公共」は、誰がつくるものなのか。民間の小さな場所は、どのようにまちにひらかれていくのか。
人がふらっと立ち寄り、居合わせ、関係が育っていく場には、どんなデザインや運営があるのか。
本書に収録された全国のローカルコモンズの実践と、喫茶ランドリーの日々を重ねながら、公と私が溶けあう居場所のこれからについて語り合います。
『準公共をデザインする 〈公〉と〈私〉が溶けあう居場所の実践』
田中 元子
株式会社グランドレベル代表。「1階づくりはまちづくり」を掲げ、建物の1階やまちの足元から、人と場所の関係を新しくデザインする活動を続ける。建築・都市・地域の領域を横断しながら、場の企画、コミュニティ形成、運営設計、プロジェクトプロデュースなどを手がける。
矢島 進二
公益財団法人日本デザイン振興会常務理事。グッドデザイン賞をはじめ、東京ミッドタウン・デザインハブ、地域デザイン支援など多数のデザインプロモーション業務を担当。武蔵野美術大学、九州大学大学院、東京都立大学大学院で非常勤講師。毎日デザイン賞調査委員。マガジンハウス『こここ』で福祉とデザインを、月刊誌『事業構想』でビジネスデザインをテーマに連載を執筆中。
喫茶ランドリー 両国・森下(東京都墨田区)は、私設公民館を目指してグランドレベルが企画・設計・運営を行うランドリー付きの喫茶店。お店でありながら、まちにひらかれたリビングのように、日々のさまざまに活用され、ひとびとの関係性が育くまれていく場所となっている。
2018年にはグッドデザイン特別賞 グッドフォーカス[地域社会デザイン]賞を受賞。今回のトークは、書籍で語られる「準公共」を、実際にそのような場として育ってきた喫茶ランドリーで考える機会となります。
・本イベントは事前申込制です。
・定員に達し次第、受付を終了します。
・オンライン配信はありません。
・当日は記録・広報のため、写真撮影を行う場合があります。撮影不可の方は受付時にお知らせください。
・会場にて書籍の販売を予定しています。
・会場は通常営業とは異なるイベント利用となります。お席には限りがありますので、あらかじめご了承ください。
SNSとwebを含めて、月間10万人以上の建築・建設・不動産のプロフェッショナルに届く情報サイト。ぜひご相談してください。