踏み出した分だけ、未来の「道」が引かれる

〈建築学生向け〉3Dスキャン×生成AIで天王洲の遊具を設計|平野利樹による建築学生向け2日間ワークショップ

〈建築学生向け〉3Dスキャン×生成AIで天王洲の遊具を設計|平野利樹による建築学生向け2日間ワークショップ

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開催
時期
2026.09.07〜2026.09.08

3Dスキャンと生成AIを使って、実際の都市空間に置かれる「遊具」を考える。建築・デザイン・アートを学ぶ学生を対象とした2日間のワークショップ「Playground for Tennoz Isle 3Dスキャン・生成AIで天王洲アイルの遊具を設計する」が、2026年9月7日(月)・8日(火)に東京・天王洲のWHAT MUSEUMで開催されます。

講師を務めるのは、デジタルテクノロジーと建築、美術、哲学などを横断しながら新しい建築表現を探究する建築家・研究者の平野利樹氏。ワークショップでは3Dスキャンや生成AIの基本を学ぶところから始まり、小さなオブジェを制作・スキャンし、生成AIの各種モデルを活用しながら、天王洲アイルの公共空間に置かれる遊具の設計案へと発展させていきます。

生成AIを使ったことがない学生も参加可能。単にAIで画像をつくる講座ではなく、実際の物体をつくる→3Dデータ化する→AIを活用して設計する→建築・空間の提案へつなげるという一連の設計プロセスを体験できる実践型ワークショップです。

「AIで画像をつくる」だけではない、建築設計への使い方

ワークショップ
Playground for Tennoz Isle
3Dスキャン・生成AIで天王洲アイルの遊具を設計する

生成AIというと、テキストを入力して画像を生成するサービスを思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし、今回のワークショップで扱うのは、完成イメージを簡単につくるためだけのAI活用ではありません。

参加者はまず、展覧会「波板と珊瑚礁―建築を遠くに投げる八の実践」で平野利樹氏が発表している「東京箱庭計画」に使用された小物や、自分自身が持参した小物を組み合わせ、小さなオブジェを制作します。

そこから実物を3Dスキャンし、デジタルデータへ変換。さらに生成AIの各種モデルを使いながら、最終的に天王洲アイルの公共空間へ設置する「遊具」の提案へと発展させます。

物理的な模型とデジタルデータ、AIによる生成を行き来しながら設計することで、手で模型をつくることとコンピュテーショナルなデザインを切り離さず、一つの設計プロセスとして経験できるのが今回の大きな特徴です。

天王洲アイルそのものを「敷地」にする

今回の課題で設定されるのは、架空の敷地ではありません。WHAT MUSEUMがある天王洲アイルの公共空間を対象に遊具を設計します。

公共空間に置かれる遊具を考えるには、単に面白い形をつくるだけではなく、人がどう触れるのか、どのような姿勢で使うのか、周囲をどのように歩くのか、その場所の風景とどう関係するのかといった視点が必要になります。

生成AIが提示した形をそのまま「答え」にするのではなく、実際の場所や人の身体との関係から提案を選び、編集し、建築・デザインとして成立させていく。その過程に、設計者自身の判断が求められます。

AIが大量の形を生成できる時代だからこそ、「何を生成するか」以上に、「そこから何を選び、どう場所へ接続するのか」が設計者の仕事として重要になってきます。

3Dスキャンから始める、現実とデジタルの往復

平野利樹「東京箱庭計画」Photo by Keizo KIOKU

ワークショップでは、参加者が制作した小さなオブジェを3Dスキャンします。

一般的な3Dモデリングでは、コンピューター上でゼロから形をつくります。一方、3Dスキャンでは、実際に存在する物体の形をデジタル空間へ取り込むことができます。

例えば、偶然重なった小物の形や、手作業だからこそ生まれたわずかな歪み、素材固有の形状など、最初から数値で設計するだけでは出てこない特徴もデータとして扱えます。

そこから生成AIによって形態を変化させ、再び実際の都市空間を想定した遊具へ戻していく。リアル→デジタル→AI→建築という往復を体験できる点も、このワークショップならではです。

使用予定は「ComfyUI」。初学者も参加可能

使用プログラムとして予定されているのは「ComfyUI」です。

生成AIを使ったことがない学生にとっては、名前を聞いただけで難しそうに感じるかもしれません。しかし今回のワークショップでは、1日目の午前中に生成AIのチュートリアルが組まれており、基礎から学べる構成になっています。

公式案内でも、3Dスキャン・生成AIに触れたことがない初学者歓迎とされています。

操作方法を習得するだけではなく、午後には実際の課題へ入り、個別エスキスを受けながら自分自身の提案へ落とし込んでいきます。ツールの説明を聞いて終わる講座ではなく、その日のうちに設計へ使ってみることで、何ができるのかを身体感覚として理解できそうです。

1日目はチュートリアルから制作、ミニレクチャーまで

1日目となる9月7日(月)は、10:00から18:00までの1日プログラムです。

午前中は生成AIのチュートリアルと課題説明からスタート。その後は16:30まで制作時間となり、参加者それぞれの案について適宜個別エスキスが行われます。

9月7日(月)

09:40 受付
10:00〜12:00 生成AIチュートリアル・課題説明
12:00〜16:30 制作・個別エスキス
16:30〜18:00 ミニレクチャー

制作後には、建築家・湯浅良介氏によるミニレクチャーも予定されています。

一日を通してツールを学びながら実際に設計を進め、その日の最後に別の建築家の視点にも触れられる構成です。

2日目は最終講評会

2日目の9月8日(火)は14:30集合。15:00から17:00まで最終講評会が行われます。

講評ゲストとして参加するのは、湯浅良介氏と砂山太一氏。講師の平野利樹氏とともに、学生たちが2日間で制作した遊具案を講評します。

9月8日(火)

14:30 集合
15:00〜17:00 最終講評会

短期間のワークショップながら、チュートリアル、制作、個別エスキス、レクチャー、最終プレゼンテーション、講評まで、一つの設計スタジオに近い流れを経験できます。

特に生成AIを初めて使う学生にとっては、「AIで何ができるのか」だけではなく、自分が生成したものを他者へ説明し、批評を受けるところまで経験できることが重要です。

講師は建築家・研究者の平野利樹氏

講師を務める平野利樹氏は、1985年生まれの建築家・研究者。京都大学建築学科、プリンストン大学建築学部修士を経て、東京大学建築学専攻博士課程を修了しています。

東京大学助教、同大学特任講師・SEKISUI HOUSE – KUMA LABディレクターを経て、2025年にはテキサス大学オースティン校Ruth Carter Stevenson客員教授を務めています。

活動のテーマは、デジタルテクノロジーの活用や、美術・哲学など他領域との議論を通して「建築の新しい美学」を探ること。

《H/DTL Center》や《EXCESS》、2025年ロンドン・デザイン・ビエンナーレ日本展示《Paper Clouds》などの作品に加え、『情報と建築学』、『a+u 2024年7月号 ポスト・デジタルの建築』など、建築とデジタル技術の関係について執筆・編集活動も行っています。

今回のワークショップも、「生成AIを建築にどう使うか」という操作論だけではなく、デジタル技術によって建築のつくり方や美学そのものがどう変わるのかを考える内容になっています。

展覧会「波板と珊瑚礁」の展示作品から発展するワークショップ

今回のワークショップは、WHAT MUSEUMで開催中の展覧会「波板と珊瑚礁―建築を遠くに投げる八の実践」の関連イベントとして行われます。

平野利樹氏は同展で「東京箱庭計画」を出展。今回の制作では、その展示作品に使用されている小物も素材として用いられます。

つまり、展覧会で完成した作品を見るだけではなく、その作品で使われている手法や素材を参加者自身が使い、別の設計へ発展させるワークショップです。

展示を見る側から、実際につくる側へ移ることで、作品の背景にある考え方や制作方法もより深く理解できそうです。

AI時代の「設計者の役割」を考える

生成AIが急速に普及し、建築分野でもパース、アイデアスケッチ、形態生成、リサーチなど、さまざまな場面で活用され始めています。

一方、AIが形を生成できるようになったからといって、設計者の仕事が単純になったわけではありません。

どんな条件をAIへ与えるのか。生成された何百もの候補から、どれを選ぶのか。実際の敷地、人間の身体、構造、素材、社会との関係へどう戻していくのか。

今回のワークショップでは、小さなオブジェという物理的なものから始まり、3Dスキャン、生成AI、公共空間の遊具設計へとスケールを変えていきます。

AIを「完成案を出してくれる道具」としてではなく、自分の設計思考を揺さぶるためのツールとして使ってみる。これから建築やデザインを学んでいく学生にとって、AI時代の設計者の役割そのものを考える2日間になりそうです。

WindowsノートPCとクレジットカードを持参

参加者は自身のノートパソコンを持参する必要があります。推奨環境はWindowsです。

Macでも参加可能ですが、技術的なサポートは行われないため注意が必要です。

また、生成AIサービスの利用クレジットを購入するため、クレジットカードも必要です。

主な持ち物

・Windowsノートパソコン
・クレジットカード
・模型制作のための道具
・昼食(9月7日のみ)
・飲み物

模型制作に必要な具体的な道具については、参加者へ後日メールで案内されます。

先着15名、2日間参加できる学生が対象

ワークショップの定員は先着15名。対象は、建築・デザイン・アートを学ぶ学部生、大学院生、専門学生です。

参加費は8,000円で、展覧会チケットも含まれます。これとは別に、生成AIサービスの利用クレジットとして20ドル、約3,000〜3,500円相当が必要です。

9月7日(月)と9月8日(火)の両日参加が必須となるため、スケジュールを確認してから申し込みましょう。

3Dスキャンや生成AIをまだ使ったことがなくても参加可能です。「興味はあるけれど、何から触ればいいのかわからない」という学生にとっても、建築設計の課題を通じて新しいデジタルツールに触れられる機会です。

こんな人におすすめ

・建築を学んでいる大学生・大学院生・専門学生
・デザインやアートを学んでいる学生
・生成AIを建築設計で使ってみたい方
・3Dスキャンに興味がある方
・ComfyUIを触ってみたい方
・コンピュテーショナルデザインに興味がある方
・模型とデジタルツールを組み合わせた設計に興味がある方
・AIで画像をつくるだけでなく、実際の建築・空間提案まで発展させたい方
・平野利樹氏の活動に興味がある方
・AI時代の建築設計の方法を考えてみたい方

開催日時
2026年9月7日〜2026年9月8日
参加費
参加費:8,000円 ※展覧会チケットを含む。 ※別途、生成AIサービス利用クレジットとして20ドル/3,000〜3,500円相当が必要。
会場
〒140-0002 東京都品川区東品川2-6-10 寺田倉庫G号 WHAT MUSEUM
アクセス
東京・天王洲アイルのWHAT MUSEUMにて開催。
開催形式
対面
締切
2026年9月7日 10:00

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